山本和弘のラディエール試乗レポ

「RADIALE22C」が手元に届いて約1か月。様々な状況でタイヤの性能をチェックしました。レース、トレーニング中に感じた感想をそのまま書いていきます。

使用バイク:Cannondale Super Six

ライダー体重:58kg

空気圧:8.0BAR

 

・良いと感じた点

①耐パンク性能が非常に高い

②タイヤの『ヨレ』を感じない

③トリプルコンパウンド性能を十分に感じる事ができる

・ネガティブ要素

④タイヤをリムにはめにくい

⑤乗り心地が硬い

●インプレッション詳細

①耐パンク性能が非常に高い

約1か月のテスト期間中一度もパンクなしに走る事ができている。しかもわざとパンクするような路面を選んで走っているにも関わらずパンクしないのだから、物凄いタイヤである。今回のこのタイヤを使って一番感じたメリットは『耐パンク性能』である。耐パンク素材(シルクワームキャップ)があらゆる場面でプラスに働いている事を実感できた。ツーキニスト(通勤をする人)や、ロングライド愛好家にはこれ以上のタイヤは無いだろう。レーサーにとって、レース&トレーニング中にパンクの心配をしなくて良いのは使う喜びに変換される。

②タイヤの『ヨレ』を感じない

バイクの加速時、コーナリング中、どの場面においてもタイヤのヨレを感じる事がなかった。この性能は高い空気圧はもちろん、低い空気圧の時にも共通して感じられた感想である。これは22Cという細いタイヤだから言えることではない。他メーカーの同サイズのタイヤと比べても圧倒的に安定感が高い事を感じた。走っていると、タイヤの中までゴムが詰まっているのではないかという錯覚を覚えるほどであった。これがラジアルタイヤの特徴なのだと自分は理解した。このリムとの一体感はチューブラータイヤを使っている感覚に近いと感じた。

③トリプルコンパウンド性能を十分に感じる事ができる

以前に発売された「COURCHEVEL」に引き続き、今回のタイヤにも採用された事は非常にプラスに働いていると感じた。「COURCHEVEL」を使った時にも衝撃を受けたが、今回はもっと大きな衝撃を受けた。土台がしっかりしている上にトリプルコンパウンドが敷き詰められているのでタイヤサイドの柔らかいコンパウンド(50A)が絶対的なグリップ力を発揮してくれる。高速コーナーで絶対的な安心感を与えてくれるタイヤである。レース決戦用に相応しい性能を持っているし、下りに不安感を持っているライダーにはオススメなタイヤである。「COURCHEVEL」よりタイヤサイドのハイグリップ感を感じる。

④タイヤをリムにはめにくい

メンテナンス性を考え、ネガティブと捉えたが、リムとの高い一体感はここから来るのかもしれない。これまでのMAXXIS史上一番リムにはめにくいタイヤである。(他のタイヤはタイヤレバー無しにいける。RADIALEは無理)ビードをリム内に入れるのに時間がかかった。タイヤ側面が物凄くしっかりしている。

⑤乗り心地が硬い

これはタイヤの細さ(22C)が関係しているかもしれないが、「しなやか」とは表現しにくい乗り心地であった。これは自分自身体重が軽いために感じる感覚かもしれない。タイヤサイズにも関係ある為、23Cを試してみたいと感じた。空気圧を下げてもタイヤの硬さを感じたので、ソフトな感覚を好むライダーには不向きだと感じた。感覚的には「タイヤが硬い」と表現するのが正しいのかもしれない。

<MAXXISより>

「タイヤを硬く感じること」に関しては速度域やそのときのライダーの体調やフィーリングにも大きく左右されます。ラディエール22cは23cに比べてエアボリュームが少ない為、他の23cサイズのタイヤから乗り換えると上記のような感覚を感じやすくなります。

●インプレッション総評

全く新しい乗り味。それが『RADIALE22C』だと感じた。軸のブレないタイヤ構造。それを取り巻くトリプルコンパウンド。少しリムには入れにくいが、それが生み出すリムとの一体感。ハイトが低いことから加速性に優れヒルクライムにはベストアイテムだと思う。耐パンク性能は驚くほど高く、サイドの柔いコンパウンドはコーナーでの安心感を極限まで高めてくれる。ラジアル構造が作り出す全く新しい乗り味を、この『RADIALE22C』で体感する事ができた。

オススメな乗り方:アップダウンの激しいコーナーの多いコースでタイヤの恩恵を受ける事ができると思います。平坦など巡航能力が必要な所は苦手に感じます。