場所:愛媛県八幡浜
開催日時:2010年4月25日
レース距離:5670m×7Laps 40km
バイク:Cannondale 『FLASH』 Mサイズ
タイヤ:MAXXIS F&Rともに「ASPEN」26×2.1 前後2.0bar
ヘルメット:BELL「VOLT」
レポート
2010年 国内初戦となるJシリーズ開幕戦に参戦してきた。結果は自身初となるJシリーズ戦初優勝という結果を残せた。昨年の最終戦3位入賞から、メンタルトレーニ ングを積み、タイ合宿をし、タイでのMTBレースで実戦感覚を磨いて、国内で調整。身体のメンテナンスに気を使う。この一連の行動が今回の優勝、そして今 現在の体調に繋がっているのだと感じる。正直、「やっと勝てた。」が一番初めの気持ちだった。ここまで8年。長かった。やっと今やっている事に対して、メ ンタルが追いついたのだと思う。今になって思う。気持ちが一番大切だと。
レース当日、天候は快晴。気持ち良く目が覚め、会場へと向かっ た。気持ちはいつも通り、日常の一部。レーススタート20分前に召集場所に向かった。スタート位置は最前列真ん中、気持ちの良いストレートコースが見えて いる。太陽が気持ちいい。スタート30秒前にペダルをはめ、スタートを待った。大きく深呼吸。これはいつもの儀式だ。バンッ!の合図とともにレースがス タートした。2008オーストラリアチャンプディラン選手がいった!武井選手がいった!松本選手がいった!すべて冷静に見える。シングルトラックに入ると ころで3番手に上がり、今の自分を考える。このまま進んで大丈夫か。今日は勝つ事が大切だ。と。 先頭を行くディラン選手ともそれほど離れていかないの で、このまま進むことを決意。初めのループの終盤、武井選手がスリップでコースラインが空いたので、前に出る事にした。この状態で2位。すぐにディラン選 手の後ろに行き、ともに走る。周回半分のグランドに出てくる所で、ディラン選手、自分と少し抜け出る形となった。勝つ事を意識してるのでこのまま2人で 行っても良いのだが、自分がスピードを上げた方が良いと判断し、先頭でペースを作って通称「さくら坂」を上っていった。この時点でトップ。まだレースが始 まったばかりであることから3分くらいの簡易舗装部分は自分のペースで上っていった。後ろは離れた。頂上付近で小野寺選手が近づいてくるのが分かったの で、合流を決意し、一緒になる形で1周目をクリアした。彼は先週までアメリカのレースで非常に良い走りをしていたので、一緒にレースを展開するのに最適な レースパートナーだと感じ、その後は得意部分での先頭交代でペースを一定にし、2周目3周目とコースを回っていった。レース中、コース脇の観衆からタイム 差が聞こえてくる。走るほどに3位集団との差が広がっていっているのがわかった。
4周目。レースのちょうど半分。ペースを上げて後ろとの差を確実にした
かったので、簡易舗装部分をこれまでよりもハイペースで上っていくことを決意。小野寺選手も同調してペースアップに応戦してきたので、良いペースのまま簡
易舗装を上りきった。この時は上り坂なのに「加速を感じるスピード」だった。その後、一緒になって下っていき、5周目へ突入。このあたりから一部分の速さ
よりもトータルでの速さを意識し、スムーズライドでレースは進んでいった。先頭は自分。シングルトラックを流れるように進んでいく。1つ目のループの終盤
の上り坂で小野寺選手が少し遅れるのが分かった。メカトラか?疲れか? 判断はできないが、何か声を発していたのはわかった。どうした? グランドに出
てくるときには差が空いていた。どうする?残り約40分をどう走る?と考えながらグランド横を通過していった。 そして、「さくら坂」で、「このままい
く!」と決意。簡易舗装もこれまでよりもスピードを上げて、下りも攻めていった。差は30秒。5周目が終了。6周目へ。頭の中は「自分スタイル。」自分を
コントロールできる範囲で走り続けた。そして、7周目ラストラップへ。小野寺選手との差は広がっている事が確認できたので、転倒とパンクに気をつけなが
ら、下りは慎重に下っていった。そしてグランド。これまでは前に選手がいる事が悔しく、全力でゴールラインをくぐる事が多かったが、今回はゆっくりとゴー
ルラインをくぐる事ができた。これまで自分を支え続けてくれた家族に感謝、自分をサポートし続けてくれたキャノンデールに感謝、多くのスポンサーに感謝。
そして、応援し続けてくれたファンのみんなに感謝。手は自然と「ありがとう!」になっていた。夢であったJシリーズ戦優勝が叶ったのである。
今回の自分。レースを終始冷静に見る事ができた。次に何をやって、それがどうなっているか。常に自分の上から自分を見ているかのような精神状態でレースを
走る事ができた。昨年から取り組んできた総合的な体力UPが形となってきているのが感じられる。そして、今年1月から行ったタイ合宿でこれまでにない持久
力を手にしているのが大きいと感じる。上り、平坦はもちろんの事、下りも落ち着いて走る事ができている。勝利に対する経験値が浅くレース展開のワンパター
ン化を避けなければいけない。レース中はいつもの自分、「自分スタイル」で走る事ができた。自分の強みに気がついた。
これから。勝ち星
を増やす事。勝つことの喜びを知ったので、また勝つレースをする。固定概念に縛られることなく、柔軟な精神状態でトレーニングに臨む。ここからが新たな自
分。ここからが次のスタートである。
【使
用機材レポート】
MAXXIS
「ASPEN」
走りが軽い!グリップが
適度で良い!ベタ褒めだがホントの話。このタイヤを使って、チューブドタイヤのイメージが変わった。ドライレースの最強版。
BELL
「VOLT」
フィット感が高いから、どんな根っこ区間に行っても暴れる事がない。